屋根を塗装する際、縁切りという作業が行われます。この縁切りをすることは屋根の耐久性に大きな影響を及ぼします。

屋根は瓦や鋼板などの屋根材の一部を重ね合わせることで大きな屋根という構造物を形成しています。

その屋根に塗装を施したときに、この折り重なった部分に塗料が埋まってしまうことがあります。縁切りは塗料が埋没した隙間を元に戻す作業です。

縁切りしないでそのままにしておくと雨が降った時などにこの部分から水が毛細管現象を起こして屋根裏に浸透してきてしまい、雨漏りや、屋根自体を湿らせて傷めてしまう原因になってしまいます。

つまり、縁切りを行うことで雨水が内部に浸透するリスクヘッジを行うことができます。

縁切りには専用の器具があり、塗料を塗って完全に乾いた後に縁切りを行います。

屋根の種類にはいろいろありますが、塗料を塗った際には基本的にどの屋根にも必要な処置です。

縁切りをしないと、屋根材の重なっている部分に水分がとてもたまりやすくなるだけではなく、通気性も損なわれてしまいます。

通気性が悪くなり湿った木材は腐りやすく強度も落ちてしまいますから、縁切りは屋根だけでなくその建物全体を守る重要な作業ということもできるでしょう。