防水対策として前回は塗膜による防水対策をご紹介しました。
今回は前回の記事にも登場したシート防水やステンレス防水についてご紹介します。
■シート防水
塩化ビニル樹脂などの石油由来の素材を原料とする1mm~2mmのシートを接着剤や金属製で下地に固定し、シート同士を貼り合わせて防水を行います。耐久性が高く、下地の状態にも柔軟に対応できます。
ほとんどの防水工事は溶剤や樹脂の材料を使用します。しかしシート防水はこれらを使用しないため、これらの独特な臭いは気になりません。工期も短いです。
シートをつなぎ合わせた箇所の強度は非常に弱いため、剥がれて浮きなどが発生し劣化してきます。少しの穴でもあれば水漏れが発生してしまいます。
10年ほど経過したら劣化状況を確認しましょう。
マンション、やビルの屋上やベランダによく使用されています。
■ステンレス防水
ステンレス銅板を溶接などでつなぎ合わせていく工法です。
水平面と垂直面の交わる部分にはR曲げ加工という施工を施し、より一層防水性が高められます。また仕上がりもきれいです。屋根を取り替えることも比較的スピーディに簡単にできます。
ただし、ステンレス防水の溶接部分が地震などにより割れたり、真夏の太陽光による熱で変形してしまう可能性もあります。
平面ではなく少し変わった屋根の形や曲線状に防水が可能なので、ドームをつくる際によく使用されます。一般家庭でも使われることがあります。
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